毎日が「やらなきゃ」で終わっていった日々

副業

今日は少し私の昔のことを書いてみます。

「気づいたら今日も一日終わってたな…」
そんな風に、ため息とともに布団に入る日が続いていました。

朝は子どもを起こして、ご飯を作って、学校に送り出して、帰ったら洗濯物をまわして干して、
掃除機かけて、昼ごはんを何とか済ませて…。
ちょっとスマホでも見ようかなと思ったら、もうお迎えの時間。
帰ってきたらまた戦場。ご飯、片付け等。

夜になると、ぼーっとしながら「私、今日なにやったんだっけ?」って思うんです。
やることはたくさんあるのに、自分の時間はどこにもない。
何かを“やった感”よりも、「何もできてない」っていう無力感の方がずーっと強くて。

それでも、「お母さん」っていう立場を全うしなきゃと思って、毎日必死にまわしてる。
誰に頼まれたわけじゃないのに、なぜか「ちゃんとしなきゃ」って思ってしまう。
そうやって、自分を追い込んでいるのは、他でもない自分なんですよね。

ほんとはね、
ほんのちょっとでいいから、「わたしだけの時間」が欲しかったんです。

誰にもジャッジされない、自分のペースで、自分のために何かをやる時間。
それがどれだけ尊いものか、あの頃の私は気づいていませんでした。

でも、あるときふと思ったんです。
「このまま数年後、子どもが大きくなっても、わたしは何も残らないんじゃないか」って。

子どもは可愛いし、家族も大事。
でも「わたし自身」を置いてきぼりにしてる気がしたんです。

そこから、私の“ちいさな副業”探しが始まりました。

お金のこと、将来のこと…でも「私には何もない」って思ってた

副業を始めようと思ったとき、最初にぶつかったのは「不安」でした。

正直、お金のことを考える余裕すらないくらい、毎日いっぱいいっぱい。
でも、ふと銀行の残高を見ては「もし病気になったらどうしよう」「子どもの教育費って、どれくらいかかるんだろう」なんて、どんよりした気持ちが心の奥に溜まっていく。

それなのに、何を調べても「スキル不要で月収100万!」とか「スマホ1台で即日10万円!」なんて、胡散臭さ満点の情報ばかり。
「私にはこんなの無理だな…」「そもそも“何かのスキル”なんてないし」って、自分で自分の可能性をふさいでいました。

自分には何もない。
資格もないし、特別な経歴もない。
ずっと家で子育てしてきただけ。
そんな思いが、何度も何度も頭の中でこだましていました。

でもね、ふとSNSで見かけた、同じ主婦の方の投稿が心に刺さったんです。

「家で子育てしてきたってことは、すごく大きな“経験”だよ」
「時間の使い方、感情の乗り越え方、人と暮らす大変さも全部、あなただけの強みなんだよ」

それを見たとき、「えっ、もしかして、私にも何かできるのかも」って、ほんの少しだけ、心に火が灯った気がしました。

自分には何もないと思ってたけど、
よくよく考えたら、これまでだってずっと、家族のために、誰かのために動いてきた。
その力を、今度は“自分のため”に少し使ってみてもいいんじゃないか――。

そう思ったことが、私にとっては“最初の副業”だったのかもしれません。

小さな行動が、私の世界を変えた。副業との出会い

副業っていうと、なんだか「バリバリ働いて」「がっつり稼ぐ」ってイメージがありませんか?
でも、当時の私にはそんな余裕も、自信もありませんでした。
だから最初は、本当に小さなことから始めたんです。

やったのは、子どもが寝てからアンケートサイトに登録してみること。
正直、それで得られる報酬は数十円とか数百円とか、それくらい。
「これって意味あるのかな…」って、最初は思ったこともあります。

でも、今思うと、金額以上に大きかったのは「自分で何かやれた」という感覚だったんですよね。

「今日、私が自分の意思でやったこと」
それがひとつでもあると、いつもの家事と育児に追われるループの中に、ちょっとした“私だけの光”が差し込んだ気がしたんです。

そこからは、少しずつ情報を集めて、「ブログを書いてみようかな」「ハンドメイド販売ってどうなんだろう」って、できそうなものを試していきました。

もちろん、うまくいかないこともありました。
全然売れなかったり、途中で飽きちゃったり、家族に「また何かやってるの?」って苦笑されたこともありました。

でも、不思議と、続けるのは苦じゃなかったんです。

「誰かのためじゃなく、私のためにやってる」
その感覚が、今までにないくらい新鮮で、気持ちが自由になったような気がしました。

それまでは、家のことや子どものことに“自分のすべて”を注いでいたけれど、
ほんのちょっと、そのエネルギーを「私の世界を広げること」に使い始めたことで、人生の景色が少しずつ変わっていったのを覚えています。

副業って、最初は「お金のため」だったはずなのに、
気づけば「心のため」になっていたんです。

忙しくても、孤独でも。わたしが副業で取り戻した「じぶんらしさ」

気づけば、あの頃の私は「誰かのため」に生きることが当たり前になっていました。

もちろん、家族は大切です。
子どもも、夫も、毎日の暮らしも全部大事。
だけど、“自分の気持ち”を置き去りにしてまで頑張り続けることが、果たして本当の幸せなんだろうか?
副業を通して、私はそんな問いに出会いました。

大それたことをしたわけじゃない。
時間が余っていたわけでもない。
むしろ、毎日クタクタで、気力も体力もギリギリの中で、
ただ「このままでいいのかな?」という小さな違和感に向き合っただけでした。

そして、スマホひとつから始めた副業が、
少しずつ、自分の可能性未来への希望を思い出させてくれたんです。

「自分には何もない」
そう思っていた私にも、好きなことがあった。
誰かの役に立てることがあった。
心が動く瞬間があった。

それってつまり、「生きてる実感」なんですよね。

お金を稼ぐってことだけじゃなくて、
「今日、私、これができた!」って自分を認められる。
その積み重ねが、自己肯定感という土台を作っていくんだと思います。

主婦って、本当にすごい仕事です。
マルチタスク、段取り力、空気を読む力、人を思いやる力。
そのすべては、立派な「才能」であり「スキル」です。

もしあなたが今、
「このままでいいのかな?」
「私にできることなんてあるのかな?」
って感じているなら――

ほんの少しでも「自分のための時間」を持ってみてください。
その時間が、あなたの心に新しい風を運んでくれるかもしれません。

副業は、ただの“お金を稼ぐ手段”じゃない。
それは、「じぶんらしさ」を取り戻す旅の入り口なのかもしれません。

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